「英会話の練習をしたいけれど、ネイティブ相手だと緊張する……」
「間違えたらどうしよう、恥ずかしい……」
英会話に挑戦しようとしても、心理的ブレーキがかかってしまって、あと一歩が踏み出せないことも多いですよね。
AI英会話は、シャイな日本人の救世主的存在だと思います。
AI相手なら、間違えても恥ずかしくないし、オンライン英会話と違って予約も必要ない。
今回は、AI英会話のトップランナー、「スピークバディ」の体験談です。
スピークバディとは
AI英会話「スピークバディ」とは、その名の通り英語を「話す」トレーニングに特化した英語学習アプリです。
感情豊かなAIたちとともに、程よい没入感で英会話を楽しむことができます。
AI相手なので、変に気を遣ったり、「間違えたらどうしよう……」と緊張することはありません。
第二言語習得論をもとに、最先端のAI技術が組み込まれており、効率よく英会話力をアップさせることができるアプリです。
スピークバディの機能
スピークバディでは、基本のカリキュラム以外に、AIと自由な英会話を楽しむ「バディチャット」と、個人に合わせてカスタマイズされたパーソナルプログラムが提供されています。
基本カリキュラム
スピークバディでは、基本的に毎日15分のカリキュラムをこなしていくことが前提となっています。
カリキュラムの内容は調整することもできますが、基本的に以下の順番で進みます。
- 単語学習
- リスニング
- 会話
- 英作文
- 応用練習
単語学習では、まず、新しい単語を学びます。
一通り単語を覚えたら、クイズ形式で理解度を確認します。
次に、今日扱う内容をリスニングします。
リスニングが終わったら、ロールプレイを行います。
ロールプレイが終わったら、キーフレーズが日本語で表示されるので、記憶をもとに英文を組み立てて英作文を行います。
AIバディたちは感情豊かで、会話内容によってはこんな表情も!
英作文が終わったら、学んだフレーズ(今回は “figure out how to~”)を使って別の英文で応用練習をします。
バディチャット
一部のカリキュラムを終えると、「バディチャット」がアンロックされます。
バディチャットでは、感情豊かなAIたちと自由度の高い英会話を楽しむことができます。
また、「コンテンツ」の中の「トピック別英会話」でも、AIたちとフリートークをすることが可能です。
ただ、「バディチャット」の場合、毎回2つ~3つの「お題」があり、お題をクリアする必要があるため、完全に自由な会話はできません。
ここはちょっと不満な点です。
お題なしで、もっと自由に会話を楽しみたい。
「トピック別英会話」では、状況に沿った発言なら許されるのですが、「Sorry, I don’t know what you’re talking about. Can you say it again?(ごめん、何を言ってるか分からないよ。もう一度言ってくれる?)」などと聞き返されることもしばしば。
その一方で、驚きの理解力を見せてくれることもあります。
AIの反応に一喜一憂するのも、AI英会話の楽しみ方かもしれませんね。
パーソナルメニュー
スピークバディのレッスンでは、それぞれのユーザーに合わせてカスタマイズされたメニューが提供されることもあります。
- 発音パーソナルコーチング
- コピーキャット
- キーフレーズ道場
3種類のパーソナルメニューが日替わりで表示されます。
まず、「発音パーソナルコーチング」では、今までの発話をもとに、苦手な単語をピックアップされるので、集中的に練習をすることができます。
ある日の私の「苦手な発音」がこちらです。
特に苦手としていたのが、「balloon /bǝlun/」。どうしてもカタカナの「バルーン」に近くなってしまうんですが、実際は「ブルン」に近いんですよね。
何度も練習しているうちに、言えるようになりましたよ。
2つ目は、「キーフレーズ道場」。これまで学んだフレーズを、抜き打ちで英作文させられます。
3つ目は、「コピーキャット」。お手本の英語音声とぴったり同じに発音するトレーニングです。
「コピーキャット」は、一定時間文の内容を保持する「リテンション」のトレーニングと、発音・リズム・イントネーションの訓練を兼ねているようです。
3つとも、5分程度で完結するトレーニングなので、気軽に取り組めるのも魅力です。
スピークバディを使い倒すウラワザ
スピークバディのカリキュラムは、1日15分の学習を前提としています。
学習を続けるためには、1日15分というのは程よいのですが、英語力をアップさせたいとなると、少し物足りない時間設定です。
そこで、ウラワザというほどではないですが、あまり気づかれていないであろう手段が、「カリキュラムの切り替え」です。
カリキュラムページの右上には、「編集」「切り替え」ボタンがあります。
新規カリキュラムを選んで追加し、切り替えながら進めることで、15分のカリキュラムをいくつも同時並行で進めることができるのです。
英語力アップには最低1日1時間の学習が必要というのが私の持論なので、4つカリキュラムを掛け持ちすることで、1日1時間の学習時間を確保することにしています。
スピークバディを2ヶ月続けた感想
私なりに、スピークバディで特に「良かった点」と「悪かった点」を挙げます。
スピークバディの良い点
スピークバディを始めてよかったと思う最大のポイントは、私が2ヶ月も続けられているという点です。
何を始めても3日以内に辞めていた、文字通り三日坊主、超・飽き性の私が、継続できている。
「1日1回はスピークバディを開かないと落ち着かない」というところまで来ています。
たまたま私とスピークバディとの相性が良かっただけかもしれませんが、続けやすい工夫が随所に込められているのかも。
少なくとも、AIたちにはまるで本物の友達のような親近感を感じていたりします。
スピークバディのイマイチな点
一方、スピークバディのイマイチな点ですが、不満に思っていることと、そもそも弱点だと思っていることがあります。
スピークバディへの不満
スピークバディに対して抱いている不満というのは、「バディチャット」の自由度の低さです。
AIは限られた受け答えしかできないのかもしれませんが、話す時にお題までクリアすることを求められると、一気に楽しさがなくなります。
AIと思う存分英会話を楽しみたいです。
スピークバディの弱点
スピークバディは、名前の通り「話す」トレーニングに特化したアプリです。
逆をいえば、「読む・書く・聞く」トレーニングにはあまり向いていないといえます。
AIたちと会話を行うわけなので、ある程度リスニングのトレーニングはできるかもしれませんが、読み書きのトレーニングはほとんどできません。
でも、英語力を伸ばす時は「読む・書く・聞く・話す」英語4技能をバランスよく伸ばすのが大事ですよね。
英語4技能すべてをカバーするためには、どうしてもスピークバディ以外の手段に頼らざるを得ません。
最後に:それでも私がスピークバディを続ける理由
私は今、自分を使って、ある種の実験をしているのです。
それは、「スピークバディだけを使って英語4技能を伸ばせるか」というテーマ。
EF SETという英語テストを3ヶ月ごとに受験して、そのスコアの推移を見たいと思っています。
現在のスコアはこちら。
ちなみにEF SETの受験結果は、CEFR(セファール、国際的な英語能力規格)に準じています。
ライティングであまり真面目に答えなかったため、「A2 ELEMENTARY(初級者)」と判定されてしまったのは猛省していますが……
基本的には、私の現在の英語力は「B2 UPPER INTERMEDIATE(中上級者)」という理解で問題ないかと思います。
ただ、「英語学習研究者」を名乗るには、あまりふさわしくない結果ともいえます。
できれば「C1 PRIFICIENT(上級者)」にレベルアップしたい。
そのために、まずはスピークバディを次のテストまで続けて、テストのスコアの推移を見てみたいと思っています。
3ヶ月では何も変化しないかもしれません。スピーキング力が少し上がればもうけもの。
もし、スピーキング以外のスキルもアップしていたらすごい。
次回のテストが楽しみです。
次回のテストはせいぜい真面目に受けなければ。
コメント