英語学習のモチベーションを維持するにはどうすればいい?

英語学習

英語学習と、家事や仕事の両立は大変ですよね。
疲れて学習できない日が続くと、せっかく続けた英語学習を、途中で投げ出したくなるかもしれません。
しかし、それでは今までの苦労が水の泡。なんとかモチベーションを維持し、目標を達成したいですよね。

この記事では、英語学習のモチベーション低下の原因について分析し、モチベーションを維持する対処法について紹介します。

なぜ英語学習のモチベーションは低下する?

英語を学習するモチベーション低下の原因としては、以下の3つが考えられます。

  1. 学習方法が自分に合っていない
  2. 学習効果が実感できない
  3. 目標設定があいまい

順番に詳しく見ていきましょう。

学習方法が自分に合っていない

独学で英語学習を進めている人の多くは、「ネット上などで調べた方法」で学習していることが多いように思えます。
「人気インフルエンサーがおすすめしていたから」「この方法で英語が覚えられるとネットに書いてあったから」という感じですね。

ただ、インフルエンサーが英語習得に成功した方法が、あなたに合った英語習得法とは限りません。英語学習法にはそれぞれ相性があります。

自分に合った学習法を選んだ方が、より効率的に英語学習を進めることができます。

学習効果が実感できていない

ダイエットを頑張れば、結果は体重や体脂肪率に現れます。
しかし、英語学習の「結果」は、目に見えません。

毎日英語学習を頑張っていても、「本当に前に進んでいるのか」が分からないと、モチベーションを維持するのは難しくなってしまいます。

学習効果が目に見える形で分かれば、モチベーションを維持することができますよね。

目標設定があいまい

英語習得には、長い期間を要します。そのため、途中で心が折れそうになることも少なくありません。

そんな時、「なんのために英語を学習しているか」をはっきりさせずに、「英語が話せるとかっこいいから」といったふわっとした目的で学習を進めていると、せっかく頑張った英語学習を途中であきらめてしまうことになります。

「英語を話せるとかっこいいから」というモチベーションが悪いというわけではありません。
なぜ「かっこいい」と思うのか、具体的にどんな「かっこいい自分」になりたいのか、深掘りしていく必要があるのです。

モチベーションを維持するために

自分に合った方法で学習する

自分の好きな学習法を選ぶ

「自分に合った学習法」が分からない人は、「自分の好きな学習法」から始めてみてください。

海外ドラマを字幕なしでみられるまで繰り返し見たり、「ハリー・ポッター」シリーズを原文で読みまくったり。

ただ、上記の方法だと「リスニングのみ」「リーディングのみ」のトレーニングになってしまうので、最終的には「読む」「書く」「聞く」「話す」スキルをバランスよく育ててください。

英語コーチングを利用する

個人的に一番手っ取り早いと思うのは、プロに任せることです。
熟練の英語コーチなら、豊富な経験の中から、それぞれの学習者に合った学習法を提案してくれます。

英語コーチングサービスでは、「無料カウンセリング」の機会を設けているところが多いので、自分に合った学習法を相談するために参加してみてはいかがでしょうか。

自分の進歩を「見える化」する

TOEICなどの資格試験を指標とする

「自分の進歩を把握する手段」としては、TOEICなどの資格試験を指標にするというのが一つの手段です。

ただ、「TOEICに合格するためのテクニックの勉強」を頑張るのはおすすめしません。「先読み」「時間配分」などの「TOEICでハイスコアをとるテクニック」は、実際の英会話で使う機会ことがないからです。

就職・転職・昇進などでTOEICのスコアを必要としている人は別ですが、純粋に英語力を磨きたい人は、TOEIC対策をするなら、リスニングとリーディングの勉強のみにとどめましょう。

日々の進歩を記録する

自分の進歩を実感するには、毎日でなくてもよいので、その日の学習内容や、以前よりも上達したと思うことなどを書き留めておくのがおすすめです。
あとから見返すと、自分が進歩した即席が見えてきます。

また、オンライン英会話などで自分が話した内容を録音するのもおすすめです。
1日や1週間のスパンでは、何も変わらないように見えますが、1か月程度たつと、驚くほど上達した自分に気づくはずです。

一緒に頑張れる仲間を作る

ネットで仲間を見つける

SNSなどを使うと、同じように英語学習に取り組んでいる人を見つけることができます。
自分と同じように頑張っている人に出会うと、「自分も頑張ろう!」とモチベーションを新たにできます。

自分と同じくらいのレベルか、少し上の英語レベルの人と交流すれば、良い刺激になり、情報交換もできるのでおすすめです。

オンラインミートアップを利用する

「ミートアップ(Meetup)」とは、共通のテーマに興味を持つ人々の交流会のようなものです。
かつてはオフラインで実際に合う形式も多かったですが、最近はオンラインで行われるのが主流になっています。

英語関連のミートアップに参加すれば、日本人学習者のみならず、ネイティブスピーカーと触れ合う機会も。

英会話のレッスンだと緊張してしまう人も、肩ひじを張らずに気軽に参加することが可能です。

英語コーチングもおすすめ

一緒に頑張る「仲間」ではありませんが、英語コーチは学習者と一緒にゴールを目指す「伴走者」的存在です。

英語学習をマラソンに例えるなら、ゴールまで一緒に走ってくれる人がいるようなものです。

途中であきらめそうになっても、コーチがモチベーションを維持できるよう適切に取り計らってくれるので、ある程度お金はかかりますが、その分確実性の高い方法だと思います。

第二言語習得理論における「モチベーション」とは

「理想の自分」を思い描く

英語学習のためによく引き合いに出されるのが、「道具的モチベーション」と「統合的モチベーション」です。

道具的モチベーションとは、テストの点数やTOEICのスコアなど、英語習得そのもの以外のものを目的とするモチベーション。

統合的モチベーションは、「英語を話す仲間の輪に自分も入りたい」といった、英語習得そのものを目的としたモチベーション。

ただ、近年は、学習者のモチベーションがそういった概念では語り切れないことから、「自己(Self)」という考え方が一般的になりつつあります。

理想L2自己(Ideal L2 Self)は、「第二言語(L2)を習得することでなれる素晴らしい自分像」です。

そして、その「理想像」と「今の自分」の差を埋めるにはどうしたらよいか考えていく手法が、現在主流になりつつあります。

「義務感」で英語は学習できない?

「理想L2自己」に対立する概念として、「義務L2自己」があります。

「先生に言われたから」「上司に言われたから」学習するというモチベーションで、「悪い子だと思われたくない」「ダメな部下だと思われたくない」という、後ろ向きな「自分像」を避けようとするモチベーションです。

義務L2自己をモチベーションとして学習するより、理想L2自己をモチベーションとして学習する方が効果的……というのが最近のトレンドですが、実際には、義務が生じて英語を学習する人が多いと思います。

私も、必要性があって英語を習得した一人ですし、「義務感を持って英語を学習しちゃダメダメ、楽しまなきゃ」というのは、それはそれで的外れではないかと感じています。

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